隠れ肥満と体脂肪率

前回お話した肥満度(BMI)だけを基準にすると、身長と体重だけで肥満か否かが判定されます。それではBMIが25以下であれば健康上全く問題は無いのでしょうか?もちろん、そうではありません。BMIが正常範囲であっても、体脂肪率が多い人は肥満同様に問題とされ、隠れ肥満と呼ばれています。
体脂肪率は以下の計算式で表されます。
<体脂肪率(%)=体脂肪総重量÷体重×100>
隠れ肥満の目安は、体重が正常範囲にあるにもかかわらず、体脂肪率が男性で25%以上、女性で30%以上の場合です。この隠れ肥満は欧米人と比べて日本人に多いと言われています。

例えば、「身長160cm体重60kgのAさん」と「身長170cm体重67.5kgのBさん」という二人がいるとします。身長と体重から計算すると、BMIは二人とも23.4で、どちらも肥満ではありません。しかし、実際に体脂肪率を測定してみると、Aさんの体脂肪率は20%で正常範囲、Bさんの体脂肪率は30%で隠れ肥満だった、というように二人の差が明らかになることがあります。

最近では、薬局やディスカウント店などでも体脂肪計を買うことができます。またスポーツクラブ等にも置いてありますので、一度自分の体脂肪を測ってみることをお勧めします。体脂肪計が身近に無い場合は、前回お話したウエスト径を測る方法があります。リンゴ型肥満と同様に男性で85cm以上、女性で90cm以上が隠れ肥満の目安になりますので覚えておいて下さい。これまでの肥満の基準で「私は大丈夫」と思っていた人も、体脂肪計や腹囲などでチェックしてみると意外な結果を突きつけられるかもしれません。

肥満が見た目だけでは分からない例として、相撲の力士がいます。力士はBMIを計算するとみな肥満になってしまいますが、筋肉質の力士(千代の富士関は古いですか?最近だと寺尾関かな?)だと意外に体脂肪率が少なく、正常範囲ということもあります。このように身長と体重のみで肥満かどうかは一概に判断できないのです。

さて、ここまで読んでいただいて、自分が肥満、または隠れ肥満であることに気がついた人の中には「まずい!痩せなければ」と感じている人もいることでしょう。ただ、世の中には色々なダイエット法が氾濫していますが、正しいダイエット法は意外に少なく、中には危険なダイエット法もありますので気をつけなければなりません。

次回は、肥満を正しく解消する方法についてお話します。


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